このブログを書き始めてから4回目の母の日。
毎年この頃はツツジが色鮮やかに花を咲かし、ジンチョウゲの香りがどこからともなく漂い、
春と夏の真ん中の清々しい空と風を大きく胸に吸い込んで
母との思い出に浸り、母の健康に感謝し、
母なしにはありえなかった自分という存在を見つめ直す。
美樹さんが「ベスト・マザー賞」という大変光栄な賞をいただいた。
「世の中には私など足元にも及ばないほど頑張っているお母さんがたくさんいる!
そんな方々に申し訳ないから...」とはじめは受賞をためらったようだが、
彼女もそんなお母さんたちと同様に、母として一生懸命に頑張っている!
さらにシンガーとして人の心を癒し、ワイフとしてわがままギタリストの支えとなり、
一人の女性としての人生を、コツコツと真面目に誠実に生きている。
我が家においては間違いなく「ベスト・マザー」である。
おめでとう!
今年も有り難いことに元気でいてくれる僕の母と彼女のお母さんに花束を届けた。
母は珍しく、今まであまり語りたがらなかった終戦当時の辛い日々のことを話してくれた。
毎日報道される震災による被害のニュースを目にするたび
辛く苦しかった日々のことを思い出すのだと言う。
そして
「必ず東北は復興する。だって、あの焼け野原から数十年でこんなに豊かな日本を築きあげたのだから!」
と、今の私たちの暮らしが人々の希望と努力によって叶えられたことを誇らしく語る。
母たちの世代は、我々より遥かに逞しいと思う。
我が家の母は今日もTVの収録に出かけた。
「母の日なのにいないの?」と淋しそうな娘に
「ママの歌で一人でも多くの人に安らいでほしいから」と一言。
笑顔で見送る娘。
彼女には「母」の気持ちが確実に伝わっている。
被災地では母の日を特別な想いで迎えた方もいらっしゃる思うと胸が締めつけられる。
しかし母と子の絆は永遠に心の中で結ばれていると信じている。
「お母さん」、と言葉にするだけでこんなに切ないのは何故だろう。
きっと生まれる前から「愛」のすべてを教えてくれた、
神より尊い存在だから。
母の日。
おめでとう!
お母さん、
ありがとう!