「演奏スタイルに連動した美しい動きとシャープなシルエット」をコンセプトに、
すべての衣装が僕のプレイやステージングに合わせ、細部に渡り計算し尽くされています。
例えばシャツの右手の袖口はカッテングの素早い動きを妨げぬよう左よりタイトに。
ジャケットも高々と腕を上げた時に肩のシルエットが崩れないようにカッティングが施されています。
ロングコートの裾はシャープな動きにフワリと立体的な円を描きながらも、足に吸い付いてくるようなフォルムがダイナミック。
スーツやベストの裏地は黒地にダークグレーのG柄です。
ボタン一つや、リボンシャツのドットの大きさまでディテールこだわり抜いた完璧なるビスポーク。
十代の頃観たDavid BowieやBryan Ferry、Robert Palmerなどのロックンロール・ジェントルマンたちは、前衛的なサウンドとダンディズムが交錯する妖しい魅力で僕をノックアウトしました。
ロックにはワイルドでなければいけない。と同時に、エレガントでなければいけない。
TAKEO KIKUCHIのダンディズムをまとい、このツアーを華麗に駆け抜けたいと思います。
サウンドはもちろんのこと、このステージに賭けたクリエイターたちのスピリッツも是非、ご堪能ください。
以下、菊池先生からの温かいメッセージ。武先生、ありがとうございます!
布袋君の衣装
布袋君は普段から自分の着る服に大変興味をお持ちの方で、英国に居らっしゃる時にはサビルロウでスーツからシャツに至るまでビスポークされるほど、デザインに対しての熱量ももの凄く高い方です。
彼はあのオリジナリティ―溢れるギターのグラフィックを若いときにご自身で完成させた事でも、優れたデザイン能力をお持ちだということを知っておりましたので、今回衣装を依頼されたときはその責任の大きさに大変緊張しました。
今回の衣装のデザインは、演奏するときの布袋君の動きに連動する衣装の動き、遠くから見た時のシャープなライン、この2点と、布袋君から事前に詳しく聞いていた今回の演奏スタイルのイメージをベースにしました。
菊池武夫