BEAT主義日記 the principle of beat hotei official blog

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2011年4月アーカイブ


震災後、ミュージシャンとして、そして一人の男として
「自分に出来ることがあるならすべて行動にうつそう」と自分に誓った。
のちに後悔するような生き方は絶対にしたくない。

被災地で今も不安な毎日を過ごしている方々。
救援、復興、そして子供たちの大切な未来のために
力を尽くして下さっている方々。
そんな皆さんに向けて今、自分ができることは何か?

音楽でエールを送ることしかない!

そんな中、吉川君から連絡をもらい朝の公園でコンプレックスの話をした。
自分たちが持てる力を最大限の形で届けよう、と。

願いは一つ。

心は一つ。

答えは一つ。

「やろうぜ!」と固く握手を交わした。

清々しい一日の始まりだった。

二人の突然の決断を受け入れ、全面的な協力を約束してくれた関係者の皆さんに心から感謝します。
今度のコンプレックスは二人じゃない!
我々と心を一つにして、このコンサートに参加してくれる皆さん全員がバンドのメンバーです。

どうか皆さん、是非御協力ください!

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5月18日(水)に発売される、30周年第一弾リリースとなる
ニューシングル「PROMISE」の音源試聴と着うた(R)先行配信が
4月30日(土)よりスタートします。
詳細はHOTEI.COMにアップされますので御確認ください!


そして今夏発売予定の
布袋寅泰30周年記念アルバム『ALL TIME SUPER GUEST』
への参加アーチストのラインアップ第二弾を発表します!


今井寿/永井聖一/雅-MIYAVI- with 布袋寅泰『GUITARHYTHM』

今井美樹 with 布袋寅泰  『FLY INTO YOUR DREAM」』

コブクロ 『YOU』



 『GUITARHYTHM』はBUCK TICKの今井君、相対性理論の永井君、そして雅くん、
そして僕の4人のギタリストの個性が火花を散らすバトルセッション。

美樹さんには以前CMでカバーしてもらった『FLY INTO YOUR DREAM』を
僕のプロデュース&ギターでフルコーラスバージョンを新録。

コブクロの 『YOU』は、楽曲への愛情が隅々にまで注がれた
壮大で美しいストリングスと二人のハーモニーが切ない最高の仕上がりです!


第一弾参加アーティストと合わせると

氣志團「DIVING WITH MY CAR」
CORNELIUS「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」
SIGUE SIGUE SPUTNIK「C'MON EVERYBODY」
Dragon Ash「DREAMIN'」
今井寿/永井聖一/雅-MIYAVI- with 布袋寅泰「GUITARHYTHM」
今井美樹 with 布袋寅泰「FLY INTO YOUR DREAM」
コブクロ「YOU」


その他のアーチストの作業も着々と進んでいます。
こんな形で30周年を祝ってもらえるなんて、僕は本当に幸せ者です。

参加して下さったアーチストの皆さんに心から感謝しています!







5.20代々木体育館、5.22大阪城ホール
キーボードが小島さんからソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉さんに変わり
プログラマーとして岸利至くんを加え
その他は2.1日本武道館と同じメンバーに決定しました!

ドラムス/中村達也
ベース/井上富雄
キーボード/奥野真哉
プログラミング/岸利至
コーラス/JILL
コーラス/中村敦

最高のメンバーと共に、最高のステージをお届けします!
武道館同様、また皆で大いに歌いましょうね!
僕もメンバーも、皆さんと一緒に作るこの2つのステージをとても楽しみにしています!

そして武道館でも大好評だったメモリアル・パンフレットの第二弾のサンプルが出来上がりました。
1988年~1999年に撮影された懐かしのベストショット写真集と
そして「GUITAR LOVES YOU -HOTEI with 14 Guitars on DVD-」と題された
愛器14本のギターをつま弾きながら、一本一本にまつわる思い出を語った
収録時間約48分のレアなDVDのセットです。
ギターの美しいディテールやボディの傷など、ライブ映像では見れない貴重な映像です。
サンプル映像もご覧になれますので、是非チェックしてください。

いよいよ公演まで1ヶ月を切りました!

大震災に対する支援活動に対して「やれる事は全てやる!」の精神で
日々前向きなミーティングを重ねています。
皆さんに御協力をお願いする事もあるかと思います。
その時は是非御参加下さいね!

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4月20日にサントリーホールにて行われた東北関東大震災チャリティコンサート

ジャンルを超えた、音楽のチカラを!
「全音楽界による音楽会」

に参加させていただきました。

まさにジャンルを超えた歌手や演奏者、合唱団など、何十組もの出演者によるこのコンサート。

5時半開演、11半終演という長いコンサートとなりました。

出演者、スタッフ、ボランティアの皆さん、

そして誰よりもチャリティーに参加して下さった沢山のお客様。

本当にお疲れさまでした。

そしてありがとうございました!


入場料代わりに、一人1万円以上の義援金をつのり、

全額を日本赤十字社と福島県を通じて全額を被災地に贈るというシステム。

出演者も全員、1万円以上の寄付させていただきました。


チャリティコンサートとバザーでの義援金合計は34,372,583円。

うち30%が福島県に、70%が日本赤十字社に送られました。

少しでもお役に立てたなら、音楽を愛する者の一人として大変光栄なことです。

今後も出来ることを一つずつ行動に移し、復興へのお力になれるよう頑張りたいと思います。



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(Photo by 山本倫子)


2011年4月20日

* BOΦWY

語らぬことで自分の気持ちが不本意な形で伝わってしまうなら
それは語らぬ自分の責任です。
ここではっきり申し上げるべきでしょう。

BOΦWYの再結成を望む気持ちは皆さんと同じでした。

大震災直後、被災地の皆さん、そして復興に向け力合わせる多くの皆さんに
自分の持つ力を最大限に発揮し貢献できるとしたら
それはBOΦWYの再結成しかない、と考えましたが
残念ながらそれは叶いませんでした。

しかしどうぞ誤解しないで下さい。
氷室京介氏の復興支援に向けたアクションは、彼の信念に基づいた選択であるはずです。
僕はそれを否定的にとらえる気持ちなど全くなく、リスペクトしています。
そして同時に自分の中で踏ん切りがつきました。

これからもBOΦWYのギタリストであったことを誇りに
沢山の皆さんにパワーを与えられるよう
力の限り自分の音楽を奏で叫び続けてゆくつもりです。
変わらぬ応援をよろしく申し上げます。

解散から長い時を経たBOΦWYというバンドは
メンバー4人だけのものではく、ファンの皆さんのものです。
それぞれの思い出と共に、いつまでも色あせる事なく
皆さんの心の奥で熱いBEATを打ち続けることを信じ、祈っています。

2011年4月18日

* 動物たち

犬と暮らす者として、今回の地震や津波、原発事故によって
飼い主や行き場を失った動物たちのことが心配でならない。

僕の母は阪神淡路大震災で飼い主を失った犬を2匹引き取った。
残念ながらカズという一匹は昨年亡くなってしまったが、アンディは今も母と暮らしている。
優しく穏やかで美しい顔立ちのアンディ。
静かな犬ででワンとも吠えない。
まるで何かを悟ったかのような深い眼差しで、いつも母を見つめている。

災害時においては、もちろん人命第一。
しかし動物と暮らす人にとっては、彼らは間違いなく大切な家族の一員だ。
動物愛護団体によって救済活動も進んでいるようだが色々制約もあると聞く。
被災した人々の安全はもちろんのこと、一匹でも多くの動物たちにも
平穏な営みがもたらされることを切に願う。

東北大震災以前から、毎年約50万頭の犬猫が行政施設に持ち込まれ
殺処分を受けているという残酷な現実は大きな社会問題となっている。

このたびの震災によって、あらためて命の尊さを痛切に知った私たちは
世界で起きている様々な問題に目を背けることなく
改善に向けてのアクションを起こさなければならない。

余震が続き、国民全員が不安な毎日を送っています。

そして今日も復興に向け全力で戦ってるいる皆さんがいます。

犠牲者の方々の為にも悲しみだけではなく、
生きるという事の喜びと有り難さを学びとらなければ。

小さくもいい。

自分に出来る事を一生懸命に。

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2011年4月13日

* 被災地へ。

震災後、初めて被災地を訪れた。

宮城県南三陸町。

メディアを通じて映像や写真で現地の様子は目にしていたものの
実際その地に立って見たものは想像を遥かに超える残酷な光景だった。
震災から一ヶ月経ち、瓦礫(いや被災地の皆さんにとっての『大切なものすべて』)は
震災直後に比べればかなりまとまった形に区分けされていたはずだ。
しかしそこは文字通り、失われた世界。
豊かな自然に囲まれた穏やかな営みが、津波にすべて奪われていた。
家族、友人、仲間、動物、尊い命が
そして何代も受け継がれてきた歴史や文化や、数えきれない美しい思い出が
恐ろしい自然の猛威によって壊されてしまった。
その光景を目の当たりにした時、あまりのショックで呆然とし言葉を失った。
なんということが起こってしまったのだろう。
そして残された多くの人々が今も悲しみと不安の中、厳しい避難生活を余儀なくされている。

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知人から災害支援組織のCIVIC FORCE、復興支援活動団体のJUST GIVING
被災地支援に向かう車に空席が一つあると聞き、迷わず手を挙げ同乗させて頂いた。
各被災地の状況はそれぞれ異なり、不足物資などの情報が交錯していて、
注意深く行動しなければ現地の方々に御迷惑をかけることにもなりかねない。
今回の訪問での一番の心がけは『与えられた仕事を敏速に的確に』
そしてなにより被災者の皆さんのお気持ちを第一に『御迷惑をかけない』ということだった。

神社で瓦礫の片付けのお手伝いした。
一仕事終えて車にも戻ろうとすると地元の男性が
「おーい!みんなありがとう!これ飲んでってくれ!」とジュースを我々に渡そうとした。
「とんでもない!私たちはお手伝いに伺ったのですから」と何度もお断りしたが
「いいからいいから!」と引かない。
こんな時でもボランティアに対してお気遣いいただく姿に胸がいっぱいになった。
頂いたバヤリースのオレンジジュースの缶を開ける者はいなかった。

避難所では物資の積み込みのお手伝いをした。
持参したマフラータオルを皆さんにお配りした。
小さな子供やお年寄りから「遠いところまでよく来てくれました」とお声がけいただく。
御礼に一人一人にサインをさせていただいた。
「僕はドーベルマン・ツアーに参加したんですよ!」
「いつもブログ、楽しみに読ませてもらってますよ!」
「奥さんの大ファンですよ!」
激励に伺った自分が励ましていただいているような、なんとも胸が熱くなる時間だった。
町長さんともお会いし「今日は何曲か歌ってくれるのでは?」と訊かれ
「御迷惑かけてはと思い、今回はお手伝いに徹するつもりで参りました」と答えると
「布袋さん、私たちはもう悲しみにとどまることをやめようと前を向いてスタートしたのです。
次に来るときは是非歌でみんなに元気を与えてあげてください」
と力強く語られたのがとても印象的だった。

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今回はミュージシャンとして公的に慰問するというより
一個人として泥にまみれて汗をかかせていただくつもりだった。
しかし現地のボランティアの方々から
「せっかくいらしてくれるなら、是非避難所の皆さんにも顔を見せてあげてください」
と御意見いただき、皆さんとお会いし、現地でのインタビューにも応えた。
沢山の笑顔と交わした握手の温もり。
こうして皆さんが一瞬でも元気になってもらえるなら、自分は『布袋寅泰』でありたい、と素直に思えた。
今後も長きに渡って様々な形で貢献出来るよう心がけていきたい。

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様々な情報が交錯し、一体被災地、及び避難所はどんな状況なのか把握しにくい状態だが
前にも記したように、それぞれの場所で状況は刻々と変化していると思う。
被災地への支援の際は各所の状況を役場やボランティア団体などに問い合わせ確認した上
今一番必要とされているものをお送りしたりボランティアとして参加することが大切。
今回伺った南三陸町に関しても、短時間で巡った限られた視点ゆえ語る事は限りある。
こちらの情報などチェックしていただきたい。
(南三陸町支援情報ポータルサイト)
http://minamisanrikushien.blogspot.com/

往復12時間の車旅。
12時間あれば常夏の島に飛んで行ける。
しかし今回、僕は東京の満開のサクラを味わうことより南三陸町を訪れることができて
本当によかったと思う。
これからの自分の人生でもきっと、挫けてしまいそうな時が何度もくるだろう。
しかしその都度、被災地で見た皆さんの勇敢に戦う姿を必ず思い出すだろう。
現地の人々の泣きはらした後の力強い笑顔を忘れないだろう。




東京ではサクラが散り始めた。
いつものように花びらが舞う公園へ愛犬ルーリーと散歩に出かけた。
芝生を駆け回る幼稚園児たちは天使のようだ。
車椅子で風に舞う春風を眩しそうに見つめている御老人は何を思うのだろう。
そんな光景を見ながら南三陸町のことを考えていたら、ポケットの携帯が緊急速報エリアメールを鳴らす。
震源、福島。
咄嗟にベンチに座って様子をみる。
外灯が揺れはじめた。
しかし誰も気づかない。
子供たちは揺れる地球の上で無邪気にはしゃいでいる。
いっそその天使の羽を広げて空に飛び立ってほしい...。
願いは痛みと一つだった。

数秒後、揺れはおさまった。
僕とルーリーは春風に向かってまた歩き始めた。

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いよいよ30周年第二弾LIVEチケット一般発売スタートしました。

30th ANNIVERSARY 第二弾
HOTEI THE ANTHOLOGY "威風堂々"
TONIGHT I'M YOURS!
~GUITARHYTHM GREATEST HITS & REQUEST~

5月20日(金) 国立代々木競技場 第一体育館
OPEN / START 18:00 / 19:00

5月22日(日)大阪城ホール
OPEN / START 16:00 / 17:00

タイトル通り皆さんから頂いた沢山のリクエストも取り入れ、武道館の興奮を超える最高のライブにしたいと思っています。
しかし皆さんの気持ちも判るけど、バンド時代の曲をこれからも当たり前のように演奏する気はありません。
そう言うとガッカリする人も多いかもしれないけどね。
だけど毎回毎回BOΦWYやCOMPLEXの曲を僕がステージで演るのはファンのみんなにとっても
心地よいものではないと思います。
30年という長い歩みの中で皆と共有した貴重な時間は計り知れぬ重みをもっています。

タイトルである『TONIGHT I'M YOURS!』はHEAVENでのイチファンさんの書き込みにもあったように
1999年の「GREATEST HITS TOUR」の仙台のグランディ21公演をDVD化したことでも思い出深いものです。
そのグランディは今、被災者の方々の御遺体安置所とされているとのこと。
当初この第二弾のタイトルを『TONIGHT I'M YOURS!』と名付けた際は、こんな事になるなんて考えもしなかった。
しかし、悲劇が起こっていしまった今、仙台、東北のファンの皆さんと過ごしたあの熱き夜を思い出さずにはいられません。

とにかく、楽しみにしていてください。

僕も皆さんと会えることを本当に楽しみにしています!

会場からありったけのエネルギーをエールに変えて被災地の皆さんに届けようではありませんか。

毎日、毎朝、毎夜、被災地の皆さんの御苦労を思い胸が痛まぬ時はありません。

だからこそ、この2公演は、全身全霊を賭けて、最高のものにしたい。

是非、皆さんも参加してください。



とは言いながら、セットリスト第一案は、かなり天の邪鬼なHOTEI満載です。

乞うご期待!