マンスリー・ライブ第4弾のゲストは花田裕之さんと鮎川誠さん。
池畑さん、井上くんと共に、ロックンロールをスーツで刻む。
あの頃...そう、まだ日本のビートミュージック創世記と呼ぶべきエキサイティングな時代、
九州のロッカーは皆、鋭角的なビートを武器に、荒ぶる男気と艶やかな色気を振りまいて、
時に荒々しく、かつスタイリッシュに、ロックの匂いをプンプンさせ日本中を圧巻した。
SHEENA & THE ROKKETSもルースターズも、俺たちにとって眩しい存在だったし、
ある意味では俺たちの目標でもあった。
スリムなブラック・スーツに黒のサングラス。くわえ煙草でギブソンのレスポールをマシンガンのように構えるその姿はまさに『ミスター・COOL』な鮎川誠。
ドキッとするくらい端正な顔立ちで、どこまでも寡黙にブルージーなリフを淡々と刻む花田裕之。
そして強靭なビートで爆裂BOOGIEを打ち放つ池畑、井上のリズム隊は、日本ロック史に残る名リズム・セクションだと思う。
そんな彼らとのセッションが実現できたのも、このマンスリー・ライブという自由な場だからこそ。
鮎川さんと並んで弾くのは初めてだし、鮎川+花田+布袋の3ギタリストが同じビートを刻むのも初めてだ。
そう。
ロックンロールは同じビートを各々のスタイルで刻むのが流儀。
コードは3つあれば充分だ。
胸が熱くなる夜だった。。
終演後、鮎川さんが、花田さんが、
「ホテイ、呼んでくれてありがとう!」
そう言ってくれた。
そして何よりも嬉しかったのが
「お客さんの瞳がキラキラ輝いていて感動したヨ!最高のファンやね!」
との鮎川さんの一言。
布袋ファンは熱い。
ロックンロールをみんな心に抱きしめている。
俺はそれが誇らしい。
みんな。
ありがとう!
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(ALL PHOTO BY 山本倫子)
夜中に、客席にいた寺岡呼人くんからメールが届いた。
スーツ姿のみなさん圧巻でした。布袋さんのルーツ、そして仲間、リスペクトするアーティスト、そして何よりも「匂い」!
このロックの「匂い」に憧れて子供の頃、一生懸命背伸びして聴いていたんだ!と思い出しました。
今はそういう「匂い」を感じるロックが少ないなぁと、悲しくなりました。
そう。
匂いなんだよな。