BEAT主義日記 the principle of beat hotei official blog

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2010年10月アーカイブ


14歳でロックと出会いギターに恋をしてから長い長い年月が過ぎた。
仲間との運命的な出会いから始まったバンドが今でも自分のミュージシャンとしての原点だと思っている。
バンド解散後組んだユニットはバンドサウンドから一転し、当時最先端だったテクノロジーを駆使した実験的なPOPの形を提示できたと思う。
それも吉川くんとの出会いがあったからこその冒険だった。
ソロになってからも様々なミュージシャンやクリエイターと出会い、音楽はもちろんのこと映画や広告など様々なフィールドでかけがえのない経験と挑戦をさせてもらった。

そんな僕は来年アーチスト活動30周年を迎える。

10代から始まり、まさに全力疾走で全国を駆け巡った20代、
ギタリズムというコンセプトのもと世界中のミュージシャンと交流を広げ、旅に明け暮れた30代、
ようやくギターの、そして音楽の本質が見えてきたような気がする40代...。

そんな中

「布袋の40代最後の誕生日を武道館で祝おう!」

と提案してくれたのは、布袋寅泰のキャリアの20数年をサポートし続けてくれたIRc2の社長をはじめとする家族のようなスタッフ達だった。

自分の人生のすべては多くの方々との出会いによって満たされている。

誰よりも、長きに渡り『布袋寅泰』を応援してくれたファンの皆さんには心の底から感謝している。
僕の試行錯誤を受け入れ、励まし、絶えず声援を送ってくれたことでどんなに支えられたか計り知れない。
あの日の少年少女たちも今では父母となっていたり、それぞれの仕事や環境の中で成功や挫折を繰り返しながらも、
『自分らしくありたい』と今も静かに戦い続けている。

30周年はそんな皆さんへの感謝の年にしたい。

そして自分に出来るのは『魂で音を奏でること』のみ。

2011年2月1日、日本武道館は原点に戻ってステージに立ちたいと思う。

今一度、自分の辿ってきた忘れがたき道のりと向き合い、2012年に迎える『50代』を新しい気持ちで迎えられたら最高だ、と考えている。

ギターキッズも元ギターキッズだったオヤジさんも、ママも妹たちも、社長さんも部長さんも不況に喘ぐ働く人たちも、
コンサート未経験の人もコンサートに出かける機会も減ってきた人たちも、病いと戦っている戦士も、

武道館で一緒に少年少女に戻りましょう。

そしてもう一度、一緒に夢をみましょう。


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いや、夢を叶えましょう!









浅草の伝説の店『捕鯨船』で北野武さんとお会いした。
藤巻幸夫さんからの突然のお誘いを受け、フェラーリ・エンツォのデザインで有名な奥山清行さんや、
みんなの党の江田けんじさん他、各界の名手たちがお集りになった。
北野さんは思った通りのジェントルマン。
優しくて知的でシャイで大きくて力強くて、会う人皆が魅了されるのが判ります。
いつか北野作品に音楽で参加したいです!と言うつもりでお会いしたけど、
あまりの楽しさですっかり言い忘れてしまった!
お会いする直前まで『アキレスと亀』を観ていた。なんとも奇妙で実験的な映画だった。
ブラウン管で視聴者を翻弄するかのような絶妙なブラック・ユーモアをばらまく「ビートたけし」とはまた異質の
息苦しいほどの芸術家魂が炸裂する北野映画。
その他のバイオレンス色が強い作品の中にも静かな美学が貫かれ、どの作品もとても上品だと思う。
またお会いする時は、孤高の芸術家としての一面に触れてみたい。
楽しいお話で周囲を湧かせ気遣ってくださるのだが、時おり見せる静寂の表情が物悲しくミステリアスで
そこがまたたまらなく魅力的。
あっという間に時間が過ぎ、浅草の下町通りに出ると「たけしさんが来ている!」との噂を聞いた地元の方々がたくさん集まっている。
たくさんのカメラのフラッシュに嫌な顔ひとつせず笑顔で答えるたけしさんはとても自然体でそばに居て心地よい。
そこへ白のファントムが音もなく現れ、笑顔で手を振り「また!」と一言いって車に乗り込み、静かに去る...。
その姿のカッコいいこと!
あんな男になりたいな...。
別れ際に持参した『新・仁義なき戦い』と『K.T.』『エレクトリック・サムライ』のCDをお渡しする。
ファントムで聴いてくれただろうか。
どうぞいつまでもお元気で、我々の憧れの人であり続けてください。
いつかお仕事を御一緒できる日が来ますように、私も自分を磨きます。

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久しぶりに腹が痛くなるほど笑いました。

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しかし藤巻さんはいつも元気!圧倒的なパワーに頭が下がります。

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不勉強な自分に熱く政治を語ってくださった江田さん。

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とても大らかで人情味のある大将と。

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カメラの数は数十人に。

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オレンジの袋にCDが入っています。


そして皆さんにお知らせです。
TOKYO FM・FM宮崎 共同制作の特別番組「宮崎に奏でる太陽のメロディー」が放送されます。
宮崎の再生を願い、復興に向けて行動する人たちを描いたラジオドキュメンタリー番組。
10月10日、宮崎でのコブクロのスタジアムライブで披露された「太陽のメロディー」の貴重なライブ音源もOAになります。
出演:宮崎県のみなさん、コブクロ
ナレーション:今井美樹
TFM
10月24日(日)25:00-25:55 OA
FM宮崎
11月3日(水・祝)13:00-13:55 OA
新聞やニュースでは伝えきれなかった宮崎の苦悩と勇気、是非感じ取ってください。

TOKYO FMサイト
http://www.tfm.co.jp/





昨日はいつものクリエイティヴ・チームと久しぶりの撮影。
有明のスタジオはアクセスも良く広い。
お隣のスタジオではSKE48の皆さんが撮影していました。
僕らのスタジオを通り過ぎるときスタッフみんなに「お疲れさまです!」と御挨拶。
どなたがどなただか僕には判りませんが、とても礼儀正しい好印象な皆さんでした。


夜はMID TOWNで行われたKEITA MARUYAMA 2011 SPRING & SUMMER COLLECTION」
"SWEET MEMORIES"に出かけました。
桜の花びらが舞い降りるランウェイを和のテイストを上品に織り込んだ美しい色彩、
そして柔らかな春風のような素材でドリーミーに作られた数々のドレスにため息。
モデルさん達は皆さん素敵でしたが、富永愛さんの存在感は別次元!
本当にお美しい。
そしてスペシャルゲストとして江角マキコさんが出演。
お二人目のお子さんももう10ヶ月という現役ママならではの凛々しさがとても印象的でした。

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終演後バーでシャンパンしていたらさっそく江角さんから電話。
「来てたんだって???今どこ?」
相変わらずさすがの行動力。数分後にはバーに颯爽と現れ、話に花が咲く。
その後場所を移し、久しぶりに二人で飲む。
子供たちの楽しい話や、仕事や生き方への考え、ゆっくり話したのは本当に久しぶりだなぁ。
いつも野性的で自然体な彼女。まっすぐな眼差しがそのまま彼女の生き方。
素晴らしい女性です。
来年の夏休みの約束を交わし、僕はそのままバーに残りシガーとラムを。

一足早く、心に春がきたような素敵な一日でした。






2010年10月19日

* 銀嶺の覇者

バーベキューに秋刀魚を並べたら滴る油に炎がついて
まるでRAINBOW。

『KILL THE KING』

とか

『スターストラック』

とかコピーしたな。

そうそう、『OVER THE RAINBOW』でショウが始まるんだ。

武道館のアリーナは客電が落ちると座席から皆最前列に向かって走ったものだ。
2階のスタンドからアリーナに飛び降りてる人もいたな。
あの武道館の客席にいた人も、このブログを見ているかなぁ。

おっと、秋刀魚が『BURN』。


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2010年10月16日

* LONG TIME NO BEACH


今週は慌ただしい毎日でした。

有森裕子さんからの御推薦を受け『万年筆ベストコーディネイト賞2010』を受賞させていただきました。
万年筆は昔から大好き。
初めて手にしたのは小学校の卒業記念に両親からプレゼントしてもらった時と記憶しています。
なんだか大人になった気分で、何度も自分の名前を書いたのを覚えています。
大切な人に手紙を書くときはやはり万年筆。
誕生日や記念日にはカードに、母の日には感謝の手紙を書きました。
メディアでも紹介されたようで少し照れますが、娘の誕生日には0歳から手紙を書いています。
最近はメールが主流で、それはそれでとても便利なのですが、やはり筆に気持ちをのせた文章は心にしみます。
以前NHK FMでラジオをやっていたときも、毎週届く皆さんからのお便りがとっても楽しみでした。
手書きの文章からは上手下手ではなく、その人の人柄が浮かぶものです。
いつまでも自分の言葉を筆にのせることができる人間でありたいと思います。
なんだか不似合いな受賞かと恐縮ですが、改めて万年筆を持つ気持ちを再確認した貴重な機会を与えてくれた
有森さん、どうもありがとう!

そして受賞式のあと、CGアートの分野で最も功績を残した人物として
SIGGRAPH AWARDを受賞された河口洋一郎さんのパーティーへ発起人として参加させていただきました。
このSIGGRAPH AWARDは大変権威のある賞で、CG研究者のノーベル賞と呼ばれているそうです!
山本寛斎さんや秋元康さんらと久しぶりにお会いしました。
しかし河口さん、凄いなぁ!
天才の言葉は凡人には果てしなすぎて、誰かに通訳してほしくなるのですが...。
「近い将来一緒に火星に行きましょう!布袋さんはギターを弾いてくださいね!」
と言われると、なんだか嬉しくなってしまいます。
(ニューヨークのUFOは果たして本物だったのでしょうか???)

小渕くんのお疲れ会ではボクシングの内藤大助くんや、久しぶりに佐藤琢磨くんとお会いしました。
しかし二人とも存在感あるなぁ。
負けぬよう頑張らねば!
コブちゃん、本当にお疲れさまでした。
(クロちゃん、忘れてないぞ!近々お疲れ会やりましょう!)


昨日は事務所で宮崎ライブの打ち合わせに訪れていた泉谷しげるさんと久しぶりの再会。
以前僕は泉谷バンドでギターを弾いていたことがあるのです。
その名も『タワーズ』(吉田健さんと俺がデカ買ったから)!
口蹄疫問題に泉谷さんらしいストレートで優しいまなざしで向き合い、来る11/7には宮崎でライブが行われます。
美樹さんもテルくんも出ます。
是非皆さんでお出かけになってください。
感動的な花火きっと素晴らしいことでしょう!

と、たくさんの素晴らしい方々とお会いした一週間。
少し肝臓が疲れているようです(笑)。
今日は久しぶりにルーリーと浜辺のデート。
業者さんに草を刈ってもらいました!!!
これで東京ドーム数個分の庭をルーリーも思う存分駆け回れます!(笑)

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今日はFREEね。(お弁当がかわいいでしょう?)

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この夕陽は何度見ても癒されます。

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皆さんも素敵な週末を。







2010年10月11日

* 太陽のメロディー 


口蹄疫。
2010年4月に発生が確認されて以降、宮崎で感染拡大。
約29万頭の家畜が殺処分され、8月27日に終息宣言。
苦しみ、悲しみ、悔しさ、そして怒り...。
宮崎の皆さん全員の心を痛めた口蹄疫。
そのニュースを聞いて、僕らにも少しでもお役に立てることはないか?と考え
宮崎出身の小渕健太郎くんと今井美樹に相談し、コブクロの黒田くんにも賛同いただき、
各事務所、及びレコード会社、メディアの皆さんの真摯な御協力により
『太陽のメロディー』は生まれました。
そして全国のたくさんの皆さんにこの曲を購入していただきました。
御礼申す立場ではないものの、皆さんの暖かい気持ちがなんと嬉しかったことか。
本当にありがとうございます。
この『太陽のメロディー』は我々をまた、音楽家としての原点に立ち返らせてくれました。
誰かの為に、真心を込めて「音楽」を歌い奏でる。
当たり前のことですが、一番難しいことでもあるのです。
宮崎への溢れるような愛情から生まれたこの曲を今、
宮崎の皆さんが大切に育んでくれています。

『コブクロ/スタジアム・ライブ2010 in 宮崎』にゲストとして参加させてもらいました。
そして皆さんと一緒に『太陽のメロディー』を歌いました。
これぞ宮崎の空!と呼ぶべき果てしない青空。
そこには宮崎の太陽がありました。
そして客席は太陽のような笑顔で溢れていました。
みんなが『太陽のメロディー』を歌っている。
我々はうれし涙が止まりませんでした。
この曲を作って良かった!
音楽の力を信じて良かった!

口蹄疫の残した爪痕は計り知れないものです。
これから何年かかっても消えない傷跡も残したはずです。
忘れてしまいたいこともあれば、忘れてはいけないこともある。
しかし宮崎にはまた太陽が昇った。
我々は『太陽のメロディー』を心で口ずさむたび、2010年のことを思い出すでしょう。
涙が河となり、河は虹となり、虹は絆となり、絆が明日を作り、明日は太陽になった。

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宮崎の皆さん、いつまでもこの太陽を忘れずに
日本一眩しい笑顔で、我々に微笑んでください。

宮崎、最高!!!

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2010年10月 8日

* アンダーワールド

Darren Priceから連絡がありZepp Tokyoに『UNDERWORLD』を観に行く。

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カールさん50過ぎとは思えぬダンスぶり!
エンターティナーですね。ビックリです。
久しぶりの再会なのに覚えていてくれて、とても紳士的に接して頂きました。
ライブは最高!
伝統的な英国のロックンロールを感じました。
ソフト・セルっぽかったりディペッシュ・モードっぽかったり。

リップのスーとフミヤとサクッと焼き鳥を食べ、ダレンと合流。
少し踊って、我が家のスタジオで乾杯。
今日は一日使い物になりませんでした。(汗)
2010年10月 5日

* キンモクセイ

大地真央さん主演の「ヘッダ・ガーブレル」を観させていただいた。
なんと濃厚な時間だろう。
真央さんはどんな役を演じても真央さんらしく美しくチャーミングなのだが、このヘッダ・ガーブレルは違う!
自由への渇望、生きることの絶望、情熱と混沌を振り絞るような演技で魅せる。
先日、NODA MAP公演の宮沢りえさんにも感動したが、今回の真央さんも圧巻でした。
楽屋に御挨拶にあがってお顔を見たら、涙がでた。
素晴らしい時間をありがとうございました。
真央さんのブログ、おちゃめで可愛い!)

休憩中ロビーで中山秀征くんと会う。
先日もテレビの収録中の焼肉屋で、そしてたまに道ばたで「おっ!お久しぶり」と、よく会う。
群馬県人同士、そして同じ時期に今はなき三田の教習所も通っていた旧知の仲。
バッタリ会うのも御縁なのでしょうね。
今度ウチくるにも誘ってください。(笑)

レコーディングも一段落。
やはり音と戯れるのは楽しい。
『創作の秋』もいいね。

たまに夏に戻るけど、散歩の気持ちよい季節。
ルーリーは元気です。
カフェに座って二人で朝コーヒーしたりしてる。
ルーリーはお水をいただきます。

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この季節、キンモクセイの香りがたまらない!
ムラムラしませんか?

そんな時にタイミング良く、小池真理子さんの新刊を贈っていただいた。
タイトルは『KISS/接吻』

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KISSにまつわる妖艶で濃密で物悲しく温かい9つの短編集。
父の亡骸へのキスを独白する『夜噺』、好きだなぁ。
小池真理子を読むと、ハートが赤くなる。
キンモクセイとピッタリのこの作品、女子にお勧めです。
小池さん、いつもありがとう!

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やはり秋の香りやムードにつられてか、聴く音楽もちょい秋色になる。
最近の愛聴盤はデヴィッド・シルヴィアンの『SLEEP WALKERS』。
先日紹介したスティーナ・ノーデンスタムも参加している。
この声、キンモクセイみたい。

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一昨日は渡辺香津美さんとお食事を御一緒した。
ギターの話に、料理の話に、旅の話に盛り上がる。
優しくて大らかで本当に素敵な人だ。
いつか是非胸を貸してくださいね。

皆さんはどんな秋をお過ごしですか?

お勧めの本や音や映画などあれば、是非教えてくださいね。







ゲスト・ヴォーカルに鮎貝健くんを迎えLED ZEPPELINナンバーを2曲。

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そしてVERY SPECIAL GUESTとしてBUCK-TICKの今井寿くんが参加してくれて
『C'MON EVERY BODY』『BEAT EMOTION』『IMAGE DOWN』『S.S.G.』を!

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マンスリー第二弾はさらに深く楽しく盛り上がりました。

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参加してくれたミュージシャンの皆さん、そしてバンドを多いに盛り上げてくれたファンの皆さん、
さらにスペシャル・ナイトに駆けつけてくれた雅やヒナッチや石垣、LOVEちゃん、森ちゃん、森さん、繰上さん、他たくさんの仲間たち。
ありがとう!!!

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次回も楽しみにしていてください。


(ALL PHOTO BY 山本倫子)