相変わらず、いや以前にも増して磨きのかかった技の数々。
豪快かつ緻密に練り上げられたビートの嵐。
言葉を発さずも絶妙な間とチャーミングなジェスチャによって伝わるセンス・オブ・ユーモア。
会場も一体となり『リズム』の楽しさ、奥深さに酔いしれた、最高のエンターテイメント・ショウでした。
何故歌舞伎やバレエや演劇やオペラなど、ロックのライブとは違う舞台に積極的に足を運ぶかと訊かれれば
「自分の技は果たして研ぎすまされているか?」
と、自分に問い正す為だ、と答えます。
最高のエンターテイメントには、磨き抜かれた強靭な精神が不可欠です。
華麗な舞台は、彼らにとっての戦場でもあるのです。
火花を散らしぶつかり合う個性と個性。
支え合い、昂めあい、勝負をかけ、一つになる。
マンスリーライブ宣言には色々な意味が込められています。
その中でも強い気持ちとして
「技が錆びぬよう磨き続けるには、舞台に立ち続けるしかない。」
という思いがあります。
それは挑戦でもあり、誓いでもある。
ニューヨークのあの日、客席から観たyakoちゃんは本当に眩しかった。
自分はなんて甘えた人間なんだろう?と恥ずかしくなった。
どうしてもお会いしたくてSTOMPのオフィスに連絡し、強引にお食事をしました。
初対面にも関わらず「東大寺のライブに是非参加してほしい」と不躾なお願いをしました。
その後はメールで連絡を取り合い、こうして彼女のパフォーマンスを東京で観るに至るわけですが、
今回もまたヤラレマシタ。
「自分の技は研ぎすまされているか?」
そう思いながらギターを握ると、また違う音を発見するのです。
凛としてチャーミング。
彼女もまた日本が世界に誇る美しきチャレンジャー。
「好きなことを貫けば、夢も叶う」