宮崎では口蹄疫による深刻な毎日が続いています。
故郷が悲鳴をあげていることを知ったその時から、美樹さんの心が晴れる日はなく
「私は何をすればいいんだろう?」と自分のできることを模索し、周囲の皆さんの協力のもと、
彼女なりの精一杯の気持ちを行動に移してきました。
日々更新される痛ましい知らせに震える彼女の姿を見て僕は
「君の歌声が少しでも宮崎の皆さんの心の支えになれるなら、
それこそが君が故郷に対して出来る一番の恩返しなのではないだろうか?」
という提案をしました。
そして同時に思い浮かんだのは、同じく宮崎出身であるコブクロの小渕健太郎くんの存在でした。
二人は同じ空の下、海や山や豊かな自然に囲まれ、太陽と風を両手に抱いて育った同士。
宮崎を誇らしく語るときの二人の笑顔はよく似ています。
そんな二人の故郷を愛する気持ちが歌となり、苦境の最中にいる宮崎の皆さんの心に少しでも安らぎを届けられたら、そしてこの口蹄疫問題をもっともっと多くの方々に伝え理解していただけるように行動を起こすことで、
音楽の持つ本来の力を多くの人々と共有できたら、という思いを小渕くんに投げかけました。
彼もまた、故郷を想い、苦しんでいる最中でした。
そして帰ってきた答えは「YES」。
黒田くんをはじめ、オフィスコブクロの皆さん、そして所属レコード会社の皆さんにも御理解をいただき、
宮崎応援プロジェクトがスタートしました。
アルバムのレコーディングで多忙極める中、小渕くんがアコースティック・ギターを片手に我が家のスタジオに来てくれました。
3人で宮崎の美しい情景を語り合い、心に同じ太陽を描くことからはじめ、メロディを、そして歌詞を紡いで、
一つの美しい曲が生まれました。
いつどんな形で皆さんに聞いていただけるか詳細は未定ではありますが、双方の事務所、レコード会社の皆さんにも深い御理解と共に御協力いただき、派生するすべての収益を宮崎の皆さんにお送りできるよう、それぞれが力を合わせて進行しています。
この曲が皆さんの耳に届くその日には、どうか宮崎を、いや、皆さんのそれぞれの故郷を想って、
是非御協力いただけますよう、どうぞよろしくお願い致します。
心から生まれた音楽が、音楽を通して心に伝わることを、私たちは信じています。
(PS 宮崎の現状を日々アップデートしているブログ『踊る!宮崎大走査線』にて、
僕のブログを見てボランティアとしてバスプロ本部に参加してくれている人や、
ライブハウスやミュージシャンの皆さんがメッセージやタオルを送ってくれていることを知りました。
皆さん、本当にありがとう!
本当に嬉しい。
心から感謝します!)