降り注ぐ太陽の光の下で愛車を磨く。
まずはアルファード。
ベントレーから乗り換えた初めての日本車。
ベントレーの後部座席からロックスターが颯爽と登場する図は悪くないが、
家族を乗せて行楽に出かけるとなると話は違う。
正直、お金持ちなら誰でも乗れる『ベントレー』になってしまったことへの、小さな抵抗心もある。
走りもテクノロジーも意匠もクオリティが高く、驚いている。
T2DFさんにお願いしてシックにドレスアップを施し、美しい仕上がりとなった。
車体面積が大きく、洗車は時間がかかる。
次はメルセデス、AMG 63 ステーションワゴン。
とにかく速い。
今まで乗ったどのスポーツカーより速い。
ルーリーをバリケンに入れて海に出かける時はこの車。
街乗りセダンとは違い、ワゴンは荷物を積めるだけでなく、旅心をくすぐるから好きだ。
いつまでも乗りたい大好きな車。
そして最後にアストンマーチン、V8ヴァンテージ。
ポルシェ、メルセデス、ジャガー、マセラッティとスポーツカーを乗り継いでたどり着いたマイ・フェイバリット・スポーツ。
オープンカーは幌を開いて洗車することも必要だ。
その美しいディテールを磨く。
ボディの下の滑らかな湾曲や、テールのラインを撫でる。
なんともセクシーな車だ。
DB9ではなく、ヴァンテージ。
これがジャストだと思う。
ドライバーにすべてを委ねていた時期は、洗車もメンテナンスも任せきりだった。
そのことを今は少し悔やんでいる。
触れて愛でることこそ、それがモノであろうと、植物であろうと、もちろん人間であろうと、心通わすベーシック。
庭の雑草は遠目から見ると苛立たしいが、それを手で摘むとなんだか愛おしく思えてくる。
ギターもまたしかり。
ただ弾くだけではなく、じっと見つめたり、そっと磨いたりするだけで、トーンが変わる。
手に心は表れるのだな、と思う。
不安定な天候が続いたが、そろそろさすがに冬物を整理できるかな?
大好きなジョン・ロブのブーツを磨く。
あれ?ジョン・ロブ3兄弟じゃなかったかな?
長男のジョドプールは何処に?
どうやら箱のなかで一冬眠らせてしまったらしい...。
"Don't get too attached to things"
モノにはあまり執着しないほうがいい。by カール・ラガーフェルト
愛着なきモノは、ただのモノ。
大切なものをちゃんと愛でてゆこう、と誓った
太陽の休日。