狼男よろしく、夜空に満月が昇れば仲間と街に繰り出し、
十中八九の確立で後悔をしたものだ。
最近は「後悔役にたたず」と思い知り、
満月の晩は大人しくすることにしている。
お天道様はすべてお見通し、のように
どうやらお月様もまたすべてお見通しのようだ。
ここ数日、数週間にわたるしつこい咳が止まらず、スタジオを休んだりもした。
が、メゲズにギターダビング、歌入れと、奮闘もした。
昨夜は新宿紀伊国屋ホールに大宮エリーさんの舞台を観に行った。
ムッシュがクールに掛け軸となり、不思議な空間と演出。
素敵でした。
今宵は寿司屋へ。
若かりし頃は当たり前にお金もなく、寿司は社長におごってもらうものであった。
初めて自腹で寿司屋に言った時は『時価』がいくらなのか想像もつかず
カードも使えないと聞いていたので、当時の給料一ヶ月分(といってもごくわずか)を握りしめ
最後にウニをもう一貫いただけば『目方でドン!』ではないけれど、
手持ちをオーバーしてしまいそうで、ビクビクしながらお会計をした。
払い終わった後、嬉し哀しの安堵感からいきなり腹が減り、戻ってカップラーメンを食べたかも。
自分も随分大人になったものだ。
今ではほとんどワインの肴にネタをいただく。
今夜はなんと一貫も握ってもらわず終了。
季節のものを少しだけ美味しくいただく。
なるほど、寿司屋も蕎麦屋もこうして長きに渡り、大人達を魅了してきたわけだ。
少しずつ、様々なことが腑に落ちてきた今日この頃。
巷ではハロウィーンの飾り付けが目立ち始めた。
これは2年前、江角さんが愛娘の為に作ってくれたお面。
プリンセスやスクリームくん達がひしめくハロウィーンパーティーで、
この無言のドーベルマンは異彩を放っていた。
あまりに無言なので「大丈夫か?」と問いかけると
彼女はお面の下で大泣きしていた。
スクリームが怖い.... と。
君のほうがよっぽど怖いよ、と言うものの、彼女は自分が見えない。
今年はルーリーをバレリーナに仮装させるのだそうだ。
家族全員ドーベルマン、というのも面白いと思うけど。
リップスライムやコブクロやバクチクや氣志團やEXILEの皆さんにも参加してもらって、数十人のドーベルマンとか。
乞うご期待。
それにしても、なんと美しい満月でしょう。
小声で「グルルゥ...」と吠えてみる。