1曲(なのかな?)ミックスも終了。
今回は共同プロデューサーとして福富君が参加してくれていて頼もしいばかり。
こんなにリラックスしてレコーディングを楽しむのも久しぶりかも。
別スタジオで今井さんがGVの5.1ch MIXを仕上げてくれた。
こちらも臨場感満点の仕上がり。
あとはリリースを松の実。
いや、待つのみ。
そんな中、所属事務所の社長の糟谷さんの誕生日を祝う。
スタッフ全員参加のシークレットパーティー。
まずは彼をホテルのバーに呼び出して(笑)、互いの近況報告などしながら時間を潰す。
その間にスタッフは事務所から会場のイタリアン・レストランへと移動という計画。
シークレットというのはなかなかうまくいかぬもので、いつも俺はスタッフが何かを企てているな?と感じつつも、なんだか悪いから気づかず騙されているフリをする。
しかし今回はバッチリ上手くいった。
常日頃、社員やアーチストから、ああでもない、こうでもない、とブーブー文句ばかり言われていい加減嫌気がさしているであろう社長も、終始楽しそうでホッとした。
久しぶりにヘアカットの為原田忠くんのサロンへ。
ニューヨークでのトムブラウン(yeah!)のショウを終え帰国したばかりの原田くん。
彼もまたまぎれもなく世界を飛び回るジェット・セッター。
最近は俺は普段でもスーツを着ているので、あまりキメキメにならぬよう自然な長さに整えてもらう。
今回はヘアカラーはなし。
年相応の自分を楽しみたい2009年の秋。
土曜日はスタジオを任せて、エンジン01の仲間だった眞木準さんを偲ぶ会に参加。
顔なじみのエンジン01の皆さんと久しぶりに顔を合わせると、なんだかホッとする。
眞木さんはコピーライターとして数々の作品を残された。
でっかいどお。北海道。
恋を何年、休んでますか。
ワンモアビジン。
etc...etc...。
「AERA」のネーミング考案に携わられた。
そして
うまさとうまさが、うまざった。
そう、このココプレッソの広告も眞木さんが関わるはずだった。
亡くなられる10日前ほどに頂いたのが下記のメール。
布袋様
いま打合せをしました。
「うまさとうまさが、うまざった。」というコピーを
ロック部長としてギター弾きながら歌っていただけると
いいと思うのですが。
伝説のチャックベリーCMを超える名作にしたいと
ハリキッています。
どうぞよろしくお願いいたします。
初めて御一緒させて頂く仕事だっただけに、突然の訃報はとても残念でした。
このキャンペーンに関わったすべての皆さんが、
「眞木さんの為にも最高の作品を作ろう」
と胸に誓い力を尽くしたことと思います。
偲ぶ会は眞木さんの笑顔の写真を囲んで和やかに行われました。
こうして亡き後も厚く悼まれるのも御人徳としか言いようがありません。
改めて御冥福をお祈りさせていただきます。
昨日はシドニー帰りの森田君とさいたまスーパーアリーナへ。
初めてコブクロのライブを観させてもらいました。
実に誠実な、素晴らしいステージでした。
途中MCで俺のことを話してくれたりして照れくさかったけど(笑)。
あの日の少年がこうして大観衆を目の前に信じ続けた自分の音楽を奏でている姿は、
先輩として、友人として、同じ音楽家として、誇らしく、眩しかった。
終演後、楽屋で会ったふたり。
全力で走り抜いたランナーのような、清々しいいい顔してたなぁ。

先日この楽屋を訪れた時はジェフベックとクラプトン、いわばロックの伝説の大先輩が目の前に居た。
昨夜はBOΦWYやギタリズムを聴いてくれていた世代の二人と会った。
じんわり心が熱くなる思い出の夜となりました。
森田君と西麻布のキャンティで男二人の遅い夕食。
大きなポルチーニをシンプルなグリルでいただく。
美味極まりない。
旅やアートや建築や音楽の話を肴に交わすワインは最高。
帰り際にオーナーの川添さんがいらして御挨拶する。
「あら、ホテイさん久しぶり。昨夜細野さんがいらしたよ。」
なんてひとことも伝説のキャンティならでは。
以前かまやつさんのお誕生日を祝し、ユーミンさんと加藤和彦さんと田邊さんと
飯倉のキャンティのテーブルを囲む機会にお誘いいただいたことがある。
大人には大人の優雅な社交場が存在することを知り、ほんのひとときながらもその伝説と接点を持てたことが、
とても嬉しかったのを覚えています。
本日はBeat Sound誌の取材。
ブリティッシュとアメリカンのお気に入りのCDをJBLとTANNOYで聞き比べるというもの。
D.BOWIEと ROXY MUSIC、RAY COODERと ZZ TOPを持参した。
いい音楽をいい音で聴く。
これもまた至上の幸福。
スタジオでは次の曲のプログラミングが始まっています。

沢山のことがら、人々、景色。
そして変わらぬ一人の自分。
毎日を充実させて生きることが故人への弔いでもあり、
生きる者に与えられた最大の喜び。
そして試練なのですね。