演目は『石川五右衛門』。
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五右衛門演ずるは『市川海老蔵』。
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磨き抜かれた技、魔的なまでの存在感に終始圧倒されっ放しでした。
攻撃的だなぁ、海老蔵さん。
お家芸と呼ばれる「にらみ」の連続に拍手喝采鳴り止まず。
終演後、楽屋に御挨拶に伺いました。
「自分が言うのもおこがましいですが、世界は違えど舞台に立つ同じ表現者として、
多くに共感し、教えられた気がします」
「それはありがとうございます」
なんともクールな面持ちの歌舞伎スター。
素晴らしい方と出会えて光栄に思います。
ロンドンから戻ってすぐの歌舞伎は本当に刺激的でした。
昨今の生易しい等身大のロックなんかより、よっぽど攻撃的でアバンギャルドで挑発的!
恐るべし、海老蔵。
恐るべし、歌舞伎!