BEAT主義日記 the principle of beat hotei official blog

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2009年7月24日

* ROCK 'N' ROLLという運命

ギタリストにも色々なタイプのギタリストがいる。
レスポール弾きとテレキャスター弾きは、同じギタリストでも別の生き物だ。
テレキャスターはビート楽器。
そんなテレキャス弾き同士、語り合ったことはなくても、同じ匂いのする人だと感じていた。
同じ怪我でも今もこうして生きている俺は本当に幸運だった、と彼の死から学ぶ。
改めて最高にカッコよかったギタリストの冥福を心からお祈りします。

42歳の早すぎる死。

清志郎さんは58歳でお亡くなりになった。

運命は一人にひとつ、それは選べるものではない。

ステージでのミック・ジャガーのパフォーマンスは驚異的としか言いようがない。
もちろんストイックなボディ&ソウル・コントロールの成せる技。

デヴィッド・ボウイは心臓の手術後、コンディションがおもわしくないと聞く。

先日夢の競演を果たした伝説の二人。
JEFF BECK、65歳。
ERIC CLAPTON、64歳。
JEFFは今が黄金期とも言えるのではないかと思うほど、若々しく輝いていた。
一方クラプトンは思い通りに指が踊らず苦しんでいるように見えた。


SWITCHという雑誌の、いよいよ還暦を迎えられる矢沢さんのインタビューを読む。
「長い活動歴において初めての1年間活動休止の間、何をして過ごしていましたか?」の問いに対して、

「まあ、まず一番は酒を飲んで過ごしていましたね」

とサラリ。
あぁ、この人、ホントにカッコいいわ...と素直に思えてしまう。
もちろん酒を飲んでいた事がではない。
この一言から伝わるロックンロールの匂い。
カッコつけないカッコよさ。
俺もこんな大人になりたいな、と憧れてしまう。
自分が矢沢永吉という人に、こんな感情を抱くなんて、思ってもいなかったのだが。

武道館100回記念公演を観たとき、しょっぱなのMCで
「俺の筋肉、ありがとう!!!」
叫んだとき、周りから失笑が漏れていたが、その気持ち、判ります。
ロックンロールの神様に感謝、というのは簡単だが、
「俺を支えてくれた俺に感謝」と言えるのは、誰にでもできることではない。
ブレずに生きてこその生き様。

気づけば自分も47歳。
想像すらできなかった50代も目の前だ。

今からでも遅くない。

『もう一度、自分の心に正直に、わがままに生きてみよう。』

と思う。
もちろんそれは勝手気ままに、自由を謳歌するという意味ではない。
むしろすべてに対して自分が責任を持つ、ということだ。
妥協なき人生、憧れたなら叶えなければならない。

いつ訪れるか判らない運命の時に、
俺もまたロックンロールの十字架を背負っていたい、と思う。

雨の街のビルボードで矢沢さんが優しく通行人を睨んでいた。

「自分らしく生きてますか?」

と問いかけるような眼差しで。

YAZAWA.jpg



吉田拓郎さんのツアーが体調不良により中止になったとのニュース。
拓郎さん、どうぞ御大事になさって、一日も早く熱きファンの皆さんの前に戻られますように。


そして、これをご覧になっている皆様も、どうぞどうぞお元気で。