山本寛斎さん、中丸三千繪さん、ぴあの矢内さん、三枝成彰さん、辰巳琢郎さんたちと、
河口洋一郎東大院教授の生まれ故郷である種子島へ皆既日食観測の旅。
観測時刻が早いため、島には前日入り。
河口さんはじめ、島の方々から手厚い歓迎を受ける。
美しい島の夕陽を眺めての歓迎会ではトビウオを始め種子島ならではのお料理を頂く。
さすがにここではビールも解禁。
地の焼酎も美味い。
待ちに待った皆既日食当日、しかし残念ながら空はあいにくの雨模様。
傘をさして種子島最南端の「門倉岬」へ向かい、その瞬間を待つ。
厚い雲に覆われた空、太陽の姿は見えず、
日食観測メガネの出番もなし。
周りからカウントダウンの声が上がり、いよいよその瞬間を迎えると、
空は見る見るうちに暗くなり、島は暗闇に包まれた。
それはそれは美しく、幻想的な光景だった。
不思議だったのは日食20分前くらいに大量のトンボが現れたかと思うと、直前になるとまるでその瞬間を事前に知っていたかのように一匹残らず姿を消していた。
後に島の人に聞くと、日食時間ピッタリに牛が子供を産んだとか、飼い犬が急におとなしく床に伏せたとか、動物に見られた変化の話がとても興味深かった。
日食後、宇宙開発センターへ。
河口さんの火星探索型ロボットのバルーン人形がお出迎え。
残念ながら入館するや否や沢山の方々のカメラのフラッシュを浴び、御迷惑がかかりそうだったので独りバスで待機。
楽しみにしていただけに残念だ。
次回、またゆっくり。
ロケット発射台、マングローブの生息地等、非日常的な風景を経由し、美しい砂浜へ。
ここでもまた地元の皆さんが海の幸のバーベキューでもてなして下さった。
種子島では河口教授は間違いなくヒーローである。
宇宙センター、ロケット打ち上げ、月から一番近い島、という種子島特有の宇宙的なイメージを発想の源とした唯一無比のコンピュータ・グラフィックスを用いて、未来のあるべき姿を全世界に発信するインテリジェント。
しかし彼はそんな堅苦しい肩書きとは似つかない、とてもチャーミングな変人だ。
浜からボートで小島に渡り、そこで波間の岩に張り付いた牡蠣をむしって割って海水で洗って頂く。美味!
無言でその動作を繰り返す教授の姿はまるで「2001年宇宙の旅」の冒頭シーンの海バージョンといった感じ。
辰巳さんと息子さんはカヤックで小島へ。
はしゃいで見えるのはどう見てもお父さんの方だ。
中丸さんはいきなり水着になり、脱いだスカートを俺に手渡して、「これ持ってて!」とザブンっと海へ。結局スカートは最後まで俺が預かり、浜に戻ったとき矢内さんに「あれ?布袋さん、中丸さんのスカートはぎ取ったの?」とからかわれる。
真っ昼間だと言うのに皆さん豪快にお酒を召し上がりご機嫌のご様子。
俺の周りには子供のような大人が多い。
そして本日は晴天なり。
セラヴィ。
ダイアモンドリングは見れなかったけど、貴重な暗闇を体験した思い出深い旅となった。
ただ今鹿児島のホテルで桜島を眺めながらこのブログを打っている。
いつもにも増して桜島が豪快に見えるのも、種子島にて宇宙を感じた後だからだろうか?
(P.S.種子島でお世話になった皆さん。本当にありがとう。また会う日を楽しみにしています!)
そして今、アベフトシさんの訃報を知りました。
硬膜外...。
大好きなギタリストだったのでとても残念に思います。
ご冥福をお祈りします。