BEAT主義日記 the principle of beat hotei official blog

  • babylon standard
  • my space
  • hotei mobile
  • beat crazy
  • the principle of beat
2008年11月18日

* THE WHO at 武道館!!!

楽しみにしていたTHE WHOの武道館。
ストーンズも観ましたが、やっぱり『武道館』がいい!!!
あのステージとの近さがいいんです。音も近い!
高校生の頃、群馬からよく武道館に外国人アーチストのコンサートを観に行きました。
「東京に行く」だけでも大冒険だったけど、武道館でロックンロールショウを観るのはまるで宇宙旅行!
KISS、RAINBOW、BOWIE、B.T.O.(バックマン・ターナー・オーバードライブ!!!ブログの読者にこの名前を覚えてる人がいるかしら???)etc...。
上野発の最終列車で高崎に戻る時は、まさに宇宙からの帰還状態。
ロックンロールの夢から覚めたくない...。
夜行列車はそんな思い出でいっぱい。

さて、THE WHO
本当に本当に最高でした!!!
こんなにロックコンサートで気持ちが昂ったのは久しぶり!
とにかくカッコ良かった!
随分前にロンドンのロイヤルアルバートホールで「TOMMY」の再演を観て以来のTHE WHO。
THE WHOの素晴らしさは、レコードを聴くだけじゃ伝わりきらない。
ピート・タウンジェントという人が、何故ロック・レジェンドとして語り継がれてきたのか。
それはステージでの一発のパワーコードを聴けば、誰もが納得するでしょう。
BEATはアタックと長さで紡ぐもの。
ピートのギターはまさしくBEATを奏でている。
難しいフレーズは練習すれば誰でもどうにか弾けるようになるでしょう。
しかし、ピートのような、キースのようなBEATは、誰にも真似できません。
腕を回してストラトをかき鳴らす瞬間は、まるでロックンロール・ベートーベン!
そしてロジャー・ダルトリーのシャウト!
心が震えます。
分厚い胸板を張って、マイクを振り回すその姿はヘラクレスのよう。
そして何よりも彼らの佇まいが、あまりに紳士的で、それがまたたまらなくカッコいい。
英国はミュージシャンに「SIR」の称号を与える国です。
偉大なるロックバンドを女王陛下が、そして国民が、誇りに思っている。
彼らはまぎれもなく、時代を切り開いた英雄なのです。

以前「STOLEN SONG」というゲームソフトを作った時のアメリカの友人のランディが、
ロジャーと仲がいいということで楽屋に招いて頂きました。
開演前、ドラムのザック・スターキー(リンゴ・スターの息子さん)と再会。
彼とはギタリズム時代、ロンドンでよく遊んでいたのです。
その頃の彼は(俺も?)ホントにヤンチャで、ジョン・ボーナムの息子のジェイソンと、二大ヤンチャ坊主と呼ばれていた事を思い出します。
二人とも今は、多くのミュージシャンから多大な信頼を受ける素晴らしいドラマーに成長しました。
ベースのピノ・パラディーノとは、14年前の東大寺でジョニ・ミッチェルらと共演したときに初めて逢い、そしてアビーロードスタジオでの「FETISH」というアルバムのレコーディングに参加してもらったりと交流があり、嬉しい再会。
2メートルを超す長身、そして繊細なまなざしが印象的な彼。
「先月東大寺でまた演ったんだよ!!!」
と言ったら懐かしそうにしていたな。

終演後、ロジャーさんの楽屋へ。
マネージャーさんが
「君の話はピノやロンドンのミュージシャンたちからよく聞いているよ!」
と嬉しいお言葉。
そしてロジャーさんは、とても60代とは思えない力強いオーラに溢れたジェントルマン。
コンサートが本当に最高だった!と珍しく興奮冷めやらぬ俺に
「DO YOU LIKE WHO?」
と語りかけられ,
「OH YEAH!!! WHY NOT!!!」
と、まるで少年のような自分。
一緒に行った小渕くんとの貴重な3ショット。
(彼はWHOアルバムはすべて持っているというWHOフリーク!)

WHO.jpg


残念ながらピートさんにはお会いできなかったけど、本当に最高な一夜でした。
今後「フェイバリット・ギタリストは?」と訊かれたら、迷わず

「ピート・タウンジェント!」

と答えるでしょう。

THANK YOU!!!

THE WHO!!!


PS.ピートの腕ブン回し奏法と、俺のやり方は違っていました。俺のはこうやって肩の後ろまでぐいっと引いて...
ああ、説明できない!いつか図解でご説明しましょう。(笑)