耳鼻咽喉科に行き吸入をし、薬を処方してもらいました。
午前中は雨だったし体調を悪化させるのも怖かったので散歩を見合わせましたが、午後は晴れ間が。
今だ!とばかりに思い切ってルーリーと雨上がりの街に出ました。
雨のあとは木々や地面が大きく呼吸しているのがわかる。
空気が縦にゆっくりと揺れているような感覚。
肩甲骨を締めて横隔膜を開いて、水を沢山含んだ空気を胸一杯吸い込んで、ふーっと吐き出す。
深呼吸って結構効きます。
道ばたには美しい大きな赤い花が咲いていました。
まとわりつく湿気が艶かしくバリ島のウブドゥに居るみたい。
雨で体調不良で一日家に閉じこもるつもりだったけど
逆にリフレッシュできました。
雨とルーリーに感謝。
先週、自宅のスタジオの改装、及び機材のアップデートが完了しました。
今日は僕のオリジナルモデル制作をはじめ、すべてのギターのメンテナンスも担当してくれている頼もしい相棒ゾディアック・ワークスの松崎君と、ピート・コーニッシュの正規日本代理店であるパシフィックスの林さんがスタジオを訪ねて来てくれました。
林さんはお願いしていた「÷13」(デバイテッド・バイ・サーティーン)のCJ11を持ってきてくれました!
早速テレキャスターで鳴らしてみると、これがまたいい!!!
良い部分を言葉にするとなんだか宣伝の為の常套句みたいになっちゃいますが、ひとことで言うなら
「ファンキーな音」
別に16ビートに向いているとか、ダンスミュージック向きだとかではなく、歪ませてもクリアでも、トーンを絞ってもボリュームを押さえても、べたつかず角のある「ファンキーな音」がするのです。
僕はBOφWY時代からギターの歪みにはこだわってきました。
ガーンとストロークした時、6弦が全部聴こえる音じゃなきゃ許せないのです。
それぞれの弦が持つ異なる響きがどれも好き。
1弦1色で合わせて6色ではなく、合わせて無限大の色彩がスパークするところがギターの魔法。
そう、魔法使いの杖の先から飛び出すあの光と一緒です。
テレキャスターが好きな理由もきっと同じ。
ヒリヒリ、ビリビリ、空気をオーロラ色に染める感覚。
彼らが帰った後も、時間も忘れてひたすら弾き続けていました。
そしてスタジオには調律が終わったばかりの新しいアップライト・ピアノが眩い光を放っています。
以前はミディ対応の電子ピアノを使っていたのですが、やはり生のタッチが恋しくて購入。
数あるラインアップから選んだのはYAMAHAのYUS5。
譜面台が大きいのも購入理由の一つ。詩を書きながら作曲する際、小さな譜面台がいつも気になっていたのです。
もちろんビビッドな音も気に入っています。
「PRIDE」や「ラストシーン」「BORN TO BE FREE」など、バラードの多くはピアノと向き合いながら作詞作曲しました。
ピアノは心を映す鏡みたいなもの。
向き合って精神統一して「ポーン」と一音響かせるだけで心のセラピーになります。
ベッドで読書でも...と思っていたはずの一日が、なんだか新しい日記帳を開いたような清々しい一日となりました。
永遠に続く雨などないように、気分は「風邪、のち晴れ」。
明日から再開するプリプロが楽しみです。
またスタジオから日々のトピックスをリポートしますね。
お楽しみに!