DVDとCDが届きました。
いつもながら未発表の映像や音源を見聞きするのは複雑な心境です。
観れば身も心も時空を越えて
あの夜あの時あの瞬間にワープしてしまう。
ステージの上では見えなかったメンバーそれぞれの表情。
ワンフレーズ、ワンアクションにすべての感情を乗せたあの時の自分の想い。
泣きたいような、悔しいような、愛しいような、苦しいような、
言葉では言い表すことのできない感情が津波のように押し寄せて
息ができなくなりそうになる。
「俺たちなぜこうなっちゃったんだろう?」
画面の中のヒムロックに、つい問いかけてしまう自分。
『伝説は完結してこそ生まれる』
とは誰かの言葉。
「俺たちは伝説にはならねぇぞ!」
と叫んだヒムロックの言葉は、俺たち全員の気持ちを代弁してくれたように思います。
群馬の田舎から日本一を夢見て上京し
全国の小さなライブハウスをハイエースでまわり
飯が食えなくても、服が買えなくても、心はいつも誰よりも輝いてた...
それぞれの未来に夢を託して散った
まるで春の日の桜のような
華やかながらもどこか切ない終焉...。
しかし「解散」はまぎれもなく俺たちの次のステップへの「スタート」だったし
ロックンロール・ハイスクールを卒業し
新たな目標に向かって歩き出す社会人一年生のような気持ちだったかもしれない。
解散直後はBOφWYが自分にとっての最大のライバルだった。
ヒムロックには負けないぞ!という気負いが常にあったと思う。
しかしそんな気負いは徐々に薄れ
今では一つの時代を共に駆け抜けた、魂を分け合った同士として
ヒムロックを始め、松っちゃんやまこっちゃんへ
尊敬と最大級の愛情を込めてエールを送らせてもらってます。
これからもこの偉大なロックンロールバンドのギタリストであったことを誇りに思い
腕を磨き、ハートを磨き、自分を磨いていかねばならない、と思っています。
BOφWYの為に。
ファンの皆さんの為に。
そして何よりも一度しかない自分の人生の為に。
明日はきっと何万人もの皆さんがタイムスリップして
このDVDを熱く見つめてくださるのでしょうね。
俺もこっそり客席に紛れ込んで、皆さんと一緒にステージの4人に向かって拳を振り上げてみようかな。
そして
『ロックンロール万歳!!!』
と大声で叫んでみようかな。
今でもBOφWYが日本一のバンドだと信じています。
そして今でも指先がすべての曲を覚えています。